コロナショックにより株価が下がりましたが、急速な回復を見せました。一方で、株価が下がったままの不人気銘柄が結構あります。これらの不人気銘柄は見た目上は高配当株になっています。三菱商事は、134円を配当するとアナウンスしており(2020年5月)、現在の株価が2276円なので、5.8%の配当利回りということになります。
うろ覚えではありますが、三菱商事は幕末に岩崎彌太郎によって創業されたもので、三菱グループの起源的な存在です。三菱御三家として、三菱商事、三菱UFJ銀行、三菱重工があります。たまに雑誌で財閥特集があると決まって三菱グループのピラミッドが紹介されますね。
さて、三菱商事ですが、⇓グラフのようにコロナから多少回復の兆しを見せておりましたが、6月に入って株価が低迷しておりました。
しかし、先日、バークシャー(バフェットさん)が日本の五大商社の株式を5%購入したというニュースが流れてから、株価は高騰し、日経平均に追いつきそうな勢いがあります。
業績について
三菱商事の事業
三菱商事って具体的にどんな事業をやっているのか、知らない人も多いと思います。取り合えず、高給なイメージですが(*’▽’)
三菱商事は、天然ガス、素材、石油化学、金属資源、産業インフラ、自動車、食品産業、コンシューマー産業、電力、などなど幅広い分野に進出しています。みんなが知っているという点では、コンシューマ産業でローソンを展開していることでしょうか。なお、2019年度は金属資源の純利益がトップで、2123億円でした。そんな金属資源ですが、コロナっショックで下落が続いており、今後厳しい状況になることも予想されますが、コロナが落ち着けば価格も安定するだろうというのが19年度の三菱商事の業績報告の中に記載されておりました。
三菱商事のコロナの影響は下記の通りだそうです。コロナの影響を受けて、日経平均に負けて株価は下落しておりますが、将来的には希望があるのではないかと個人的には考えております。
業績推移
さて、長期的に見てみると、2016年の赤字の時を除けば、利益はある程度安定しているか、または、右肩上がりの傾向となっています。
キャッシュフロー推移
キャッシュフロー的にも営業キャッシュフローが伸びております。また、現金も結構保有されているんですね。そうであれば、私的にはある程度安心できる企業だと思っております。
配当について
株価と配当利回り
毎年度最終日(3月末)の株価に対して、その年度の配当利回りがどの程度であったかをまとめました。
ここ20年間は、株価2000円~3000円で前後している感じです。ところが配当利回りは基本的に右肩上がりです。5.8%近い配当利回りになったのは、株価の下落が大きな要因です。
配当性向と配当利回り
三菱商事は配当性向30%を目標に掲げており(現在は36%)、2010年の19%の時から基本的に右肩上がりです。2016年は赤字だったので、ゼロと考えてグラフを作っています。2016年は赤字でも頑張って配当出してくれていたんですね。
配当と配当利回り
配当金額そのものも右肩上がりを続けています。2020年3月の配当は132円でしたら、2021年は134円となる予定(予想)です。
まとめ
上述の通り、三菱商事の株価は日経平均に負けて下落しておりますが、将来性には回復するのではないかと、しゃちほこ的には考えております。これは当たるかどうかだれにもわかりません。
2020年9月更新:バークシャー(バフェットさん)が五大商社を購入したニュースが流れたおかげで、株価的には含み益を得ることができました。ただ、業績としてはまだまだなので、今後も見守っていかかなければなりません。ただ、バフェットさんが商社株を甲にゅすいたのは、コモディティが今後値上がりするだろうからという、うわさが流れております。確かにコモディティ商品は17,8年周期で上昇するようで、現在は底値に近い状態です。そうであれば、今後の株価上昇が期待できると思っています。もっとも、周期性があるということは、上がった後に下がるということで、長期保有には向かない銘柄になる可能性があります。
それに加えて配当利回りの高さ、安定感があると思っております。そうであれば、現在保有している三菱商事株に加えて、少し買い増ししようかと考えている次第です。
なお、投資は自己責任でお願いします。本ブログの内容は私の個人的な見解を示しているだけで、株式の購入等を促すものではありません。