アノマリーとは、相場に関する理論では説明できない、経験的に観測できる規則性のことです。
米国相場では、クリスマス・ラリーというアノマリーがあります。このクリスマス・ラリーとは年の最後の5日間と新年の2日間に株価が上昇することを指します。
しゃちほこ
12月の前半は節税目的の売りとポートフォリオの見直しで相場が弱くなりがちですが、その後、買戻しが入るため、結果的に株価が上昇しやすいものと考えられます。
下のグラフはS&P500のクリスマス・ラリー時の沸騰率です。
1953年以降、平均で1.33%の上昇を見せています。
また、約80%の確率で上昇しています。
したがって、クリスマス・ラリー前に株を購入するのが良い結果をもたらす可能性があります。
ただし、もう一つ重要な点があります。それは、クリスマス・ラリーでサンタクロースが訪れなかった時です。つまり、約20%の確率で相場が上昇しなかった時です。
はく
こういう時は、その後、相場が調整に入り、弱気相場局面となる展開が多くなります。したがって、サンタクロースが来なかった時ほど注意が必要となります。